ぼくの物語の、主人公にしてやるよ。


ますだくん主演の舞台「ストレンジ・フルーツ」を5/6と5/16に観劇してきました。
感想っていうか、自分なりに残しておきたい事をつらつら書いてるので読みにくいです。。。
以下ネタバレも含むのでたたみます。







人より理解力が弱いので1回目に観たときは、いままで観た事のないますだくんの役柄の衝撃と、遡っていくストーリー、間に入る映像に頭ん中フル回転で正直ついていくのがやっとでした。
後々気づいたのは、ちゃんと千葉として見てたつもりがパソコン触ってる時の横顔の輪郭とか、サンドイッチもぐもぐしてるとことか、chapter1のまだ優男だった頃の千葉のドタバタ走るかんじとか、ファッションとか、要所要所で”ますだくん”としても見てしまっていて、はうううう////ってなってて、だから尚更頭ん中こんがらがっちゃって”?”がいっぱいでした。
ラストシーンは結構チラホラ涙してる方もいたけど、すごい涙もろい方なのにあたしは真っ白のまま終わってしまいました。あれ?もう終わり?ってかんじで。(涙する=良い作品って訳ではないけど)

なので2回目までの間にパンフや舞台関連のインタビューを読みあさって気持ち整理しました。

で、2回目の観劇。まさかの1階A列ど真ん中.....
一生の席運使い果たしました、うん。
(((この席こそますだくんとしてばっかり見ちゃうかもしれない...)))と思いながらも心して観たら、10日振りの舞台はカンパニー全体の空気感もますだくんの千葉度合いも全然違って、一気に惹き込まれました。
前回のカナリアの時も思ったけど、こんなにも自分の中で感想変わるんだなってびっくりしました。
mgmg担としては、さすがに1m弱の至近距離でサンドイッチもぐもぐされた時は心臓止まるかと思ったけど。念願の夢が叶った..../////(この記憶冷凍保存したい...)
chapter2あたりはアドリブも結構あって、犬飼と会話するシーンでは、執拗に犬飼が「ピンポンピンポンピンポーン!ピンポーン!(エンドレス)」って言い続けて終わり方に困った千葉がカナに助けを求めて笑いが起きてたり、上手と下手で3人ずつに分かれて会話するシーンもハリーに体ツンツンされてしまいにはちくびもツンツンされてちょっと怒ったり(笑)カンパニーのあたたかさを感じました。

chapter3:「俺は、アーティストだ!」
chapter2:「助けて!」
chapter1:「アクション!」
chapterごとの最後のセリフに心動かされて、涙が溢れて映像の間に気持ち落ち着かせて...って感じでした。特に最後の「アクション!」の言い方が6日とは全然違って、すごい気持ちがこもってて色んな感情が溢れて絞り出した「アクション...!」でした。だからカテコの時も千葉は涙のまま拭かずに出てきてたと思います。(汗もすごかったけど多分あれは涙)(でも表情は満面の笑みでいつものますだくん)
16日はやっと自分の中で消化出来た感じで、観終わってしばらくは涙が止まりませんでした。

近かったから表情も鮮明に見えて、改めて気づいたところも多々ありました。
冒頭の1億円渡されるシーンで小刻みに震えてた千葉だったり。モリシタの追い込まれると出る癖、chapter5,4の海老沢の切り裂かれた特殊メイク。2回目で感情の答え合わせする場面がいくつかあって、美晴の「(サンドイッチは)奥さんが作られたんですか?」って問いに表情を一気に変える千葉とハリー(とカナ)とか、カナをみんなで胴上げしようとした時にまだ優男だった千葉が急に「やめろ!」って強く言い出したのは心臓の事があったからなのかとか、点と点が繋がっていく感覚でよりストーリーにのめり込めました。

あと千葉の「お前、さぁ...」って言い方とかちょいちょい久良間と似てる部分があって、あれは尊敬故のなのか、悪魔に魂を売って久良間と同じ側の人間になったからなのか気になりました。

千葉は、久良間の事をリスペクトしてるのはわかるけど、同じ作品を作るっていう事を何故やろうと思ったのか。そして久良間も何故もう一度ストレンジフルーツを作って欲しかったのか。これはまだ自分の中で消化出来てません。
あと、完成したストレンジフルーツの入った箱(棺桶)はどうなってたんだろう....美晴が「綺麗...」って思わずこぼしたのが気になります。

キャラクターの中では犬飼がいちばん好きでした。ああゆう純粋に作る事が好き!楽しい!って人が天才だったりするんだけど、犬飼も全く悪い人の部分がないから追放されちゃったのかなあ。(出来レースだから追放される運命なんだけど)悪い心を持ったらそれはもうアートじゃなくて商売なんじゃないかとか。(でもまぁ賞金1億って事は商売か)アートをちょっとかじった身としては色々考えちゃったりもしました。

結局、悪魔に魂を売った千葉は27歳であのあと死んだのかな。。。




これ、映像作品としても観たかったなぁ。ますだくんの演技の新たな幅も見れたし(お葬式に駆けつけた元仲間たちを見る表情とか、モリシタを見下した時の目つきとか、低い声色とか最高だった)。
あとは、chapter1のあったかくて優しくて切ないカナとのやりとりみたら、もっとファンタジー要素のあるミニシアター系の切ないラブストーリーとかでますだくんの演技を観たくなりました。
”ぼくの作品の、ぼくのカメラの中の、作り話の中だから、大丈夫だよ。ぼくの物語の、主人公にしてやるよ。”
まさにこんな世界観を広げたラブストーリーが観たい。


「めんどくせぇ女だな」
「おにぎり潰れてるし!だせーよ!」
『あんたにあたしの何がわかるのよ!』「全部。」
このセリフをますだくんの口から聞けたのが良かった:.。+゚



この舞台が次のお仕事に繋がるといいな。
この舞台と猫中毒をほぼ同時進行でやってるますだくん凄すぎる...!